5-2-1 土浦駅周辺再開発

 現在市が検討中である、土浦市役所合同庁舎を撤退することが決まっているイトーヨーカドーへの集約を提案する。
市役所をイトーヨーカドーに集約することによって様々な効果が見込まれる。
1つ目に、高齢者や車を持たない人にも行きやすくなるなどによって市役所が身近になること、
2つ目に、市役所の利用者は1日1500人予想されることから駅前が一気に賑わうこと、
3つ目に、再開発ビルの改修費は国が3分の1を補助してくれるということ、
4つ目に、災害時は駅前避難所として市役所を使用することができることが考えられる。

          図 現状の市庁舎位置

 この際、必要延べ床面積である22000uに7000u不足するため、県南生涯センターを現在検討中の駅北開発予定地域に移設させる。
また、市役所集約とともに、平成18年度に都市計画決定されたと連携して行う。
その結果、図書館新設、市役所移転による人口流動(図書館利用者+来庁者+職員)の増大が見込まれる。
「土浦駅前北地区第一種市街地再開発事業」及び「図書館新設事業」を行われる予定である駅北口再開発地区には更にウララ内に存在する既存商業施設を移設させることで、駅北口再開発地区に学習・商業の役割を持たせる。

          図 駅周辺再開発後の立地

5-2-2 モール505

 「土浦駅前北地区第一種市街地再開発事業」及び「図書館新設事業」が行われる駅北口再開発が進むことによって、駅周辺の機能が北側に移ることが考えられ、それと同時に流動人口も北側に移ってくると考えられる。
それに伴って既存のモール505を再開発することも提案する。
モール505の管理者へのヒアリングの結果、問題点として商店が統一されていないこと、大型ショッピングセンターとは対等に戦うことができないことなどが挙げられた。
一方、営利目的以外の団体を積極的に支援したい、日中にふらっとよれるモールにしたいなど、モール505の目標像も同時に見えてきた。
私たちはこのような意見を参考にし、モール505を地元住民が触れあい、コミュニケーションを図ることのできる場所とすることを目指し、モール505を「リラクゼーションエリア」として整備することを提案する。
リラクゼーションエリアにはオープンカフェやスポーツバーなどを誘致し、落ち着いた空間を形成する。
また、現状のモール505は景観が統一されていなく、温かみがない外装となっているため、木目調の外観にする。
さらに、現在は圧迫感があり、自然環境が少ないことからも、モールの一部を撤去し、緑地整備を行い、既存の水辺を再生させることによって、自然環境の向上を図る。



 モール505を改修することによる費用は表のようになる。
テナント料は1店舗6000円であり、10店舗誘致することを考えた。
また、利益は1日100人が500円を使用した場合を考えた。以上の条件で収支を計算すると、約1年で採算が取れることになる。

5-2-3 ロータリー整備

 用途でロータリーを分けることでロータリーを改修することを提案する。

                   図 ロータリー改修後


 バスはターミナル型のバスロータリーを作成し、自家用車には専用の乗降者専用レーンを設置し、タクシープールには障害者用の駐車場を作成し、最短でエレベーターを使用できるように配慮した。
以上のようにバス・自家用車・タクシーを用途別に分別することで動線を単純化し、歩車分離も可能としている。
これにより、安全安心な交通結節点を持った土浦の中心市街地の魅力は増加し、土浦の継続的な発展に寄与することができる。

                   図 バス動線



                 図 自家用車動線



                図 タクシー・身障者用車動線



                   図 人動線